卵巣というのは、子宮の両脇にひとつずつあるのですが、ここに発生するがんを卵巣がんといいます。この病気は40歳代から増加し、50歳代~60歳代でピークとなり、高齢になればなるほど死亡率が高くなる恐ろしい病気です。 他のがんと同じように、初期の卵巣がんはほとんど自覚症状がありませんが、下腹部にしこりや重みを感じたり、膀胱の圧迫により、頻尿の症状が起こることもあります。卵巣がんは進行していくにつれ、お腹の中にどんどん広がっていくので、腹水がたまり、お腹が張ったようにもなります。
これを太ってきたからダイエットしないとと思っているうち、苦しくなってきたので病院に行って、そのとき初めてがんとわかることもあるので、そうなる前にがん検診を受けておいた方が良いでしょう。症状がはっきりあらわれた頃にはかなり進行していて、どれだけ大きな病院で診てもらっても、手の施しようがなくなっているケースも珍しくないですが、がん検診さえ受けていれば、もっと早い段階で治療を行うことが出来ます。がん検診で行うことは主に、内診やエコー検査、MRI、腫瘍マーカーなどですが、がんがあるかないかがはっきりわかるので、すべてをお医者さんに任せて、指示に従うようにしたいですね。女性にとって、子宮にがんが出来るというのはショックが大きいことですが、早めに治療を受ければ治るので、血縁者でこの病気になった人があるなら、特に気を付けて生活し、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。